読書記録「自分の薬をつくる」

なんかすごい表現者に出会った、という衝撃

最近Twitterを通じて、坂口恭平さんを知った。最初は農業かパステル画のツイートを拝見し、ご本人のツイッターアカウントに飛んだのだと思う。

坂口さんは躁鬱病と診断を受けたものの、現在は通院も服薬もされていないこと、小説や写真集など、複数の分野で本を出されていること、ミュージシャンとしても活躍されていること、などを知った。

なにこの只者じゃない感じ、と少し圧倒されながらも、坂口さんの本を読んでみることにした。まずはタイトルに惹かれて「自分の薬をつくる」を購入。

相談をオープンにする

この本は、坂口さんによるワークショップの記録がまとめられている。坂口さんは医者になり、お客さんは患者になる。坂口さんは「医者になるのが夢」とのことで、本気で医者になっているのが良い。

お客さんには、患者を「演じるように」と指示が出る。また先生は「本当のことは言わなくてもいい」とも言う。そんな環境で、診察が始まる。

楽しい処方の数々

お客さんは患者として話しつつ、他の人の診察を聴く。そうすると、自分の悩みは大したことじゃない、と思える。

先生は患者の話を聞いて、患者の興味に応じた「処方」を出す。それは例えば、実行しない企画書を作成すること、音楽を作ることや絵を描くことなど、患者が楽しくできるようなことばかり。楽しい気持ちを大切に、一人一人にふさわしいアウトプットの仕方を考えるというのが、坂口さんの処方である。

なにかを話す、見せる相手がいるということ

坂口さんはどのお客さんにも「作品ができたら(完成したら)見せてね」「辛くなったら電話してね」と声をかける。話す相手、表現したものを見てくれる相手がいるという事実だけでも、救われる人がたくさんいるだろうな。

とにかく、坂口さんのあたたかい人柄が伝わってくる、素敵な本だった。それと、私もどんどんアウトプットしよう、と思えたのが良かった。この読書があったから、こうしてブログが書けているのだと思う。ありがとう。